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旨いお寿司はトロ箱のおかげ

皆様、お寿司食べてますか。日本国内で、新鮮な魚介類を各地で味わえる現代。その裏側には、発泡スチロール製のトロ箱が大きく関与しています。今回は、このトロ箱にフォーカスしてみました。

過去の魚介類流通の課題
日本は四方を海で囲まれた美しい国ですが、かつては都市部を除く地域での新鮮な魚介類の供給は一筋縄ではいきませんでした。その主因として、適切な保存・輸送技術が確立されていなかったためです。木製のトロ箱を使用した場合、氷が速やかに融けてしまい、水漏れが頻発していました。このような状況が、新鮮な魚介類のアクセスを制限する要因となっていました。

発泡スチロール製トロ箱の導入
戦後の日本において、魚介類の流通を劇的に変革する技術が誕生しました。それが、発泡スチロール製のトロ箱です。高い断熱性、耐水性を持つこの箱は、魚介類を新鮮な状態で長時間保存・輸送することを可能にしました。結果として、新鮮な魚介類を日本全国で楽しむことができるようになったのです。

トロ箱の名称に込められた意味
「トロ箱」の名前は、氷が溶けて「とろり」とした状態の水を保持する能力に由来しています。この「トロ」という言葉は、物体が流れるさまや、粘り気を示す日本語の擬態語・擬音語から派生しています。魚介類を最適な状態で運搬するためのこの箱は、魚市場や魚販売店で欠かせない存在となっています。

おいしい寿司や刺し身を各地で堪能できるのは、発泡スチロール製のトロ箱という技術の恩恵であることを、改めて認識していただきたいです。次回、寿司を楽しむ際には、このトロ箱の役割を思い出し、一段とその味わいを深く感じていただければ幸いです。

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